中心市街地活性化の拠点として、市立米沢図書館とよねざわ市民ギャラリーからなる新文化複合施設が開館しました。温かみのある木板に覆われた外観が、新しいシンボルとして“まちなか”にとけ込んでいます。
洒落たブックカフェが皆様をお迎えするギャラリーは、スライディングウォール(可動間仕切り)によって、9つの部屋に分割することができ、ワークショップが展開される体験学習室(会議室)や、オープンギャラリー(通路展示)を含め大規模な展示空間が生まれています。多くの皆様の発表の場として、これまで以上に活用の輪が広がることになるでしょう。さらに、“こまや”と呼ぶ庇の長い軒下部分が、建物の南側と西側に連なり、展示場としても活用できます。
2階の図書館へと続く階段を上り始めると、頭上に5階まで吹き抜ける巨大な空間が現れ、来館者の視線を釘づけにします。見上げる3階から5階までの壁には、壁面書庫として本棚にずらりと本が並び、たくさんの本に囲まれた〝本の森〟にいるような雰囲気を味わうことができます。また、途中の踊り場には展示ケースが設けられ、歴史資料や美術作品を展示し、郷土の先人たちを顕彰するスペースがあります。その貴重な郷土資料を保管する貴重書庫は、3階と4階にあります。
図書館の閲覧室は、内側に書架が並び、書架を取り囲むように窓際に閲覧席を設けています。有機EL照明の読書灯が備わった席にゆったりと座り、心ゆくまで本を楽しむことができます。また、閲覧室の面積は旧図書館の5倍となり、開架冊数も15万冊を数えることから(蔵書数は30万冊)、来館された方々が手にとって見られる本の量が、圧倒的に増えることになります。特に郷土資料の図書や絵本など、これまでは書庫にしまってある本も多く、実際に見比べながら選んでいただけないもどかしさがありました。これからは、次々と湧き出す疑問や興味に対しても、芋づる式に本を手に取ることで、問題の解決につながったり、興味の環が広がったりするに違いありません。また、子ども図書コーナーには、専用のカウンターの他、読み聞かせなどを行う“おはなしのへや”があり、その壁には、米沢出身の漫画家ますむらひろしさんが描き下ろした素敵な絵がステンドグラスになって飾られています。
・体験学習室(会議室):スクール 60名/ロの字 36名
※2分割可能
・毎月第4木曜日(休日に当たる時は、次の平日が休館)
・年末年始(12月29日~1月3日)
・蔵書点検期間
・平日( 4月~ 9月) 10:00~20:00
(10月~ 3月) 10:00~19:00
・土、日、祝日 9:00~19:00
・まちなか駐車場
駐車台数 153台(うち身障者等用3台)
駐車料金 30分ごとに100円
※ナセBA(図書館、ギャラリー)、文化会館利用の場合3時間まで無料
・バリアフリー設備:対応
・インターネット環境:有り(WI-FI)
・プロジェクター:有り
・その他:スクリーン、マイクロフォン、会議用テーブル20台、スタッキングチェア60脚
・施設情報
[1F]
・展示室 第1~9室
・オープン・ギャラリー1、2
・体験学習室(会議室として利用可能)
・学習室(43席)
・ブックカフェ(カフェさくら)
[2F]
・一般カウンター、こどもカウンター、おはなしのへや
・郷土資料レファレンスカウンター、郷土資料閲覧室
・閲覧席244席、検索席15席
[3、4F]
・貴重書庫
[3~5F]
・壁面書庫(※貴重書庫、壁面書庫は一般の方は入室できません。)